書籍紹介(十二支ー神様の愛する動物たちー)

「年の初めに、私の所に早く来たものから順番に、一番から十二番まで、年の象徴的な動物としよう」 と神様がおっしゃられた後、動物たちはそれぞれに考えた。

牛も、葉をむしゃむしゃと何度も噛みしめながら、考えていた。 (自分はのんびりとして、動きも遅い。神様には喜んで貰いたいけれど、さて、どうしたものか・・・)

近くでは、鼠も、ちょろちょろと行ったり来たりしながら、考えていた。 (自分は素早くて、頭の回転は速いが、体が小さくて持久力がない。小さい自分でも、神様には認めて貰いたいけれど、どうしたものか・・・)





十二支 ―神様の愛する動物たち―