書籍紹介(すぐそばにある光 Light Near You -不信仰者の信仰観-)

【無垢で何も知らない従順な子ども時代:幼少期】
物心ついた頃には、″信じる″ということを行っていた。 それは、自分の意志というよりも、親からの言いつけ、習慣のようなものだった。 自分は素直に従えば、親が喜ぶこと、周りからも褒められることから、その″習慣″を疑うことなく身につけた。 「まだ幼いから、将来が楽しみね」 親の信仰仲間は、自分に対して、いつもそう言った。親は、いつも照れ臭そうに笑っていた。自分は、その様子を見ながら、よく理解しないまま、ただ笑っていた。 何事もなく、平穏な毎日が続いていった。

【世間の縮図を知り始める小学生時代:学童期】
小学校に上がってからは、それまでとは違う人々と関わるようになっていった。 特に気にしなくても、居心地の良かったそれまでとは違い、周りの人の目を気にするようになっていった。 学校では、″信じる″ことをしていない人々がいた。 彼らは、自分にとって、それまでには、いなかった人々だった。 自分は彼らとは余り関わらなかった。 自然と遠ざかっていた。 でも、学校での和を気にする大人たちからの圧力もあって、自分は、無理に関わらされるようになっていった。 始めは、嫌々ながらだった。 だが、そのうちに、彼らと一緒にいる″楽しさ″を知った。 それは、それまでにはなかった、中毒的な″楽しさ″だった。 自分は、夢中になっていった。 しかし、ある日、彼らに″信じる″ということを話す機会があった。 自分は、笑われ、馬鹿にされた。




すぐそばにある光: 不信仰者の信仰観